インドの人口は14億を越えている。
中国を抜いて世界1位になったとのニュースは誰もが知っているところだと思う。中国の人口増加が鈍ったのはいわゆる「ひとりっ子政策」が要因だと考えられている。一方インドではそのようなことはなかったので、自然の傾向として増え続けているというわけだ。たぶん。
またインド国民の平均年齢は20代ともいわれてるが(ちなみに日本のそれは45歳ぐらいだったか)、とても”若者の国”という肌での感覚もない。フィリピンとかだと子供ばかりの印象があるが、ここでは確かに子供はいるにはいるがそんなにいっぱいという印象はない。
ではなぜ平均年齢が低いのか?
まずお年寄りがいない インドの平均寿命は60代らしい つまり今の自分ぐらいでインドのひとは亡くなっていく。 確かに街ではお年寄りを見るには見るが、おそらく年齢的には見た目よりかなり若いのだろうと思う。苦労していると年を取るのが早いから 日本も一昔前の農家の人はすごい年を取って見えたものです。
| ガソリンスタンドで見かけたお年寄り? こちらに手を振って挨拶してくれた |
Uberタクシーのドライバーのお兄さんが自分の歳が27だと言って、こちらの歳を聞いてくるので、定番の返答で「いくつに見えますか」と聞いたところ、「50ぐらいですか」との答え。この白髪頭でもそんなふうに見えるのか。 まあかなり年下から見ると年配の方の年齢なんか想像がつかないものではあるので、これが判断材料になるかどうかはあやしいものですが、まだもうすぐインドでの平均寿命の亡くなる寸前の人には見えなかったのでしょう。
| まだ自分は独身なんだ と |
ではなぜインドの人は長生きできないのか。
戦中のときのように戦死し若死にする人が多いということはないはず。
空気
まず生活環境が厳しすぎるからなのか・・・・空気が悪い。と言っても昔のデリーの空と比べたらここチェンナイは雲泥の差できれいな感じではあります。 あの時は毎日天気予報では「快晴」となっているのに、外の実際の空はいつも薄暗くかすんでいて太陽がおぼろ月のような状態になっていた。
会津でも冬の間は濃霧で似たような感じになるときはあるが、白っぽいそれとは違いこちらは赤茶色ぽいしすぐ喉がいたくなる。 鼻の穴も真っ黒。当時はマスクという概念がなかったのか誰も着けている人はいないし、みんな「ガっー、ペっ!」と痰を道端に吐き出していた。つまり自分の体に入ろうとしている悪いものを神から与えられた自分の機能をフルに使って防いでいたわけだ。
| あの時のタージマハルもかすんでました |
その時の旅行は2週間ぐらいだったが、その期間に自分としても元々備わっているはずの潜在能力を呼び戻そうと努力(?)したのですが、結局地元のインド人のようにはできなくて、ならなくて、最後にノドがやられました。情けない。
で、今回のチェンナイというわけですが、その当時のデリーの空と比べたらとってもきれい。
| 抜けるような青空に見える ホテルの窓より |
実は日本では全く気にもかけていなかったのですが、「大気指数」なるものがあって世界中の大気の汚染度がわかります。
ちなみに今日の会津は「30-緑色」です。指数は0→300+で少ない方が大気が澄んでいるわけですが、インドの今はどうなってるかというとこんな感じ。 300を超えると「非常に危険」という判定で、すぐに屋外活動をやめるようにとのこと。(大気汚染プロジェクトからの引用)
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| チェンナイは右下の方です。 近くには735の数字も見えます。恐るべし |
PM2.5も今の日本では死語(?)になってますが、インドではまだまだ現役で・・・・と言っても地元の人にとってはそんなことは意識していないという意味では日本と同じとも言えますが。
水
では水はどうなんだろう?
| 部屋にはたいていミネラルウォーターが提供される |
| 別のホテルでの水 部屋が基本2人ようなので水も2本ずつ |
よく海外旅行の時は水に注意するように、飲み水だけでなくジュースなどに入っている氷も要警戒などと言われたものですが、ここ十数年の間にかなり状況は変わり今やどこでも、少なくてもアジア圏内なら、中国もフィリピンもインドネシアもベトナムもそしてここインドでもまず大丈夫です。
そう考える理由は、水のボトルを配達するしくみが整い、どのお店も屋台もそれを使用しているので、昔のようにいわゆる蛇口からひねった水を使ってはいません。
このボトルウォーターが本当に安全なのかと言われると、外側は埃と泥で汚れていて、それを配達の人が店前に転がして(?)置いていくので、それはそれで不安な面は否めませんが、そこまで疑うとキリがないので・・・・・。
| インドでの写真がなかったので、バンコクでの水配達 こちらはきれいそうでかなりちゃんとしてます |
そんなことでインド滞在中もそれほど気に留めことなく、出される水を飲みましたが大丈夫でした。
| ホテルの屋上には浄水器が設置されてました |
でも一般の方々はどうなんでしょう。このようなボトルウォーターを家庭で購入しているようには思えません。一度路地に入って歩いていたらある女性が大きなバケツを何個か持っていて、目の前のホースからでる水を汲んでいるのを見ました。
あのホースの水の元がどこなのか、きれいなのか、汲んだ水をどこまでの用途で使用するのかわかりませんが。
裸足
インド人にびっくりさせらるのは、裸足で歩いている人がいることです。
それも子供でも大人でもお年寄りでも一定数の人たちが歩いているのを見かけたり、すれ違ったりします。
道は泥だらけだったり、砂利道だったり石がごろごろしているし、アスファルトのところはかなりの高温になっているので、見ている方からするとかなり痛々しいのですが、きっと彼らはたぶん痛くはないのでしょう。 バイクに乗っている人の中にも裸足の人を見かけます。ギアチェンジするとき足が痛そうなのですが・・・・
でも自然と足つぼマッサージをしていることになるのかなあ。
多くの一般の人たちは裸足ではないですが、みなサンダル履きです。男性も女性も。
| この中には裸足の人は写っていませんが |
旅行前に情報を集めていると、現地のサンダルの質がよくないので日本を出る前にダイソー等で買っておいて持参したほうがよいとの意見がありましたが、実際に来てみると確かにそうですね。
こちらのお店ではもちろんたくさん売られてはいますが、結構高いです。100円では買えません。
路上で靴修理をしているおじさんを何人か見ましたが、ちょうど修理している場面も目にしましたから、需要はあるのでしょう。修理代がどのくらいかかるのかわかりませでしたが、かなり安いはずです。炎天下の路上でのこの仕事でいったいどのくらい稼げるのか心配ではあります。
| 泊まったホテルのすぐ前の道路の角で商売中 |
| 建設現場の作業員も基本サンダル履き 他の現場では裸足で働いている人も見かけました |
サンダル履きの人以外を見ませんでしたが、帰りの空港に来たらスニーカーや靴を履いている人に会いました。
あとKHでは兄弟たちが靴でした。
自分もサンダルを持ってこようとも思ったのですが、重さはそこまで気にはなりませんでいたが、結構かさばるのでやめました。それで集会に出席できるように革靴(と言っても少しスニーカーぽい動きやすいもの)だけで来たのですが、その靴で外に出ると一日歩くだけで真っ黒になってしまいます。(靴の色が黒なので真っ白になると言ったほうがいいのかも)
音
あとこれは他の国々でも共通ですが、音がうるさい。 車のクラクションはオンパレードですし、エンジン音やあちこちの工事の機械音など、気が休まるときがありません。大都市なので車の往来が途切れることがない、
| 入り乱れてはいますが、それほど無秩序という感じもなく |
でも朝方3-5時くらいは比較的穏やかで、5階のホテルの部屋にいると窓からの騒音はかなり抑えられて気持ちよく眠れます。
| 朝焼け 7時くらいでしょうか |
