(2015年6月現在)
ツアーではなく自分で、きっぷを手配して、寝台列車でハノイからラオカイまで移動する場合、
到着が朝の5時ごろになると思います。
ラオカイ駅(現在新しい大きな駅がまだ未完成でその向かって左隣に位置する)に到着すると、降りた乗客はみな駅前の駐車場にぞろぞろ歩いていきます。
そこにはたくさんのミニバス(日本のマイクロバスみたいなもの)と、それに勧誘する人で、ごったがえしています。
ツアーなどで、迎えに来ているミニバスも多く、すでに乗るバスが決まっている旅行者も多い感じです。
自分のようにツアーに参加せずにきた人は、呼び込みに応じて乗ることになります。
他の旅行者のブログや口コミをみると、このミニバスは、列車の到着時に合わせて待機しているので、これに乗りそびれると、サパに行くのがかなり困難になると書いていることが多いのです。
(実際、列車の発着がない時間帯は、ただっぴろい駐車場で車が一台もないです。)
午後のラオカイ駅前 誰も車もない |
が、
実は確かにミニバスは去ってしまいますが、同じ駅前から公共路線のラオカイ―サパ間往復のバスが頻繁に走っています。
ただ、正確な時間を覚えていませんが、朝6時ごろには始発が出ていたと思います。
ですから、1時間ぐらいは待つ必要がでてきますけど、待ってミニバス群をやりすごしてでも
普通のバスに乗るほうが、いいです。
そしてこのバスの方がだんぜんお勧めです。
理由は、①料金が安い 30000ドン(170円ぐらい) ぼられたり、交渉したりする心配がない。
②当然ながら席を自由に選べる。
③景色を十分に楽しむことができる。
①の料金に関しては、ミニバスで50000ドンぐらいが相場でしたが、100000ドンで乗っていた人もいるようです。 公共バスは料金がバスのボディーに明記されていますし、もちろんだまそうとする気などありませんので、安心です。
ハノイなどの町のローカルバスと同じ仕組みですね |
②の座席に関してですが、前記のミニバスですと、乗せるだけ乗せる感じで、ぎゅうぎゅうづめです。
③ここが一番、違いがでるところで、ミニバスの場合、座席を選べないことと、窓が小さいことと、窓ガラスにスモークが貼られていることと、夜行列車明けで眠たい人が多く、あなたが窓側でなければ、無情にもカーテンをしめられたり(あれば)して、外がほとんど見えなくなってしまいます。
上記の感じで、ラオカイからサパまでが、ただくねくね道をのぼる1時間半のただの移動になってしまいますが、後記の路線バスですと、この乗車そのものがすばらしい観光になると思います。
サパに向かうバスの場合は、左側の窓側に座れば、道中ずっとすばらしい景色を見ることができます。(混んでなければ、途中でもちろん移動できますけど)
広大な山々と谷あいとそこに流れる川と大きな岩など、飽きないです。
移動しながら窓ガラスが汚れているので、なかなかベストショットは撮れない |
両斜面に延々と続く棚田やとうもろこし畑と、そこに働く人々を観察できます。
水が入って田植えが終わったばかり |
わたしが乗った便(サパ2:30頃発 ラオカイ 行き)では、田んぼで一列に並んで田植えをしている人たちや、急斜面を大きな棒や荷物を持って下りている農家の方々や、水牛やヤギの群れ、水牛の背に乗る少年、川で泳いでいる子供たち、路上に作物並べて売っているおばさんたち、山岳民族の衣装を着て、歩いてあるいはバイクで走っている人など見ることができ、興味が尽きません。
撮る気はありませんでしたが、偶然写っていた測量の人 |
何を撮ったか不明のものも多数 |
もちろん乗るバスの時間帯によって、見える風景を異なると思いますが、おもしろいこと間違い無しです。
トレッキングのツアーに参加しなかったので、大きなことは言えませんが、おそらくこのバスからの景色が一番お勧めかもしれません。
もちろん観光目的のバスではないので、しかも途中に停留所はないので止まったりしないですし、かなりのスピードでくねくね道を走行するので、いいタイミングで写真を撮るのはかなり困難ですが、カメラにはとらえられないものも、人間のあなたの目には十分入ります。人間の目はすばらしい。神に感謝!
サパの町に入ると、町中のいくつかのストップに停車して、最終的には外れにあるバスターミナルに到着します。
市場の入り口であり、バスターミナルの駐車場になっている |
内側 なんでこんなに大きいのを作ったのかなあ |
ホテルが決まっているなら、めぼしいところで降りるか、車掌さんにホテルの住所を告げておけば、近いところで教えてくれるでしょう。 宿が決まってなければ、教会と広場が見えるところで降りれば、まわりにたくさんのホテルがあります。
真ん中奥に見えるのが教会 |
ターミナルまで行ってしまっても、そこには巨大な建物のローカルの市場があり、食事をしたりして楽しめますし、そこから街の中心までも歩ける距離です。
(頼りない感じですが、インフォメーションブースがあります。可愛いらしい受付の方が地図をくださいました。この地図はサパのどこでも使われている唯一(?)(笑)の線描きの同じ地図です。コピーをしすぎでかなり不明瞭)
海産物から動物 野菜 果物などなんでも |
サパからラオカイまでは、上記の逆です。
今度は右側の座席に座ってください。のぼりとくだり 朝と夕方 とまた違った景色を楽しめると思います。
トレッキングなど、体力的にいやな人や、ツアーに参加して他の人と行動するのやガイドと一緒にいることに抵抗があるひとは、このバスを観光目的で利用して、単純に往復するのも悪くないと思います。
ただ注意を一言: かなりのカーブの多い、標高差の激しい移動になるので、車に酔う方にはあまりお勧めできません。わたしはサパからラオカイまでのくだりのルートを利用しましたが、同乗していた何人かのベトナムの方が、バス停に降りるなり その辺ゲーゲーしていました。
ちなみに、バスの座席にはビニールバッグが完備していますので、そういう意味では安心ですが。(?)
さすが学校の監督、説得力がありますね。私もそこを訪れた時にはぜひローカルバスに乗りたいと思います (^.^)
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